専攻の活動情報

学びの中核『ケースカンファレンス』について

2024年10月19日

ケースカンファレンスは臨床心理学の理論と実践を橋渡しする重要な時間です。
本学では、毎週担当教員と大学院生が全員参加し、1回3時間以上密度の濃いカンファレンスを行っています。
それでは前期にケースカンファレンスに参加した修士1年生の感想をご紹介しましょう。

カンファレンスの授業は、先輩方が担当されているケースについて、質疑応答を重ねながらディスカッションをしていく授業です。この授業はまだケースを担当していない私たちにとっては、どのようなクライエントさんがいらっしゃるのか、どのように面接を進めていくのかを知ることができる大変貴重な機会となっており、またディスカッションでは先生方や先輩方、そして同期からの多様な意見を聞くことができます。参加するたびに、勉強になる有意義な時間を過ごしていると強く感じることができる授業です(Aさん)。

週に一度行われるカンファレンスでは、発表者が自身の担当しているケースについて情報を時系列に沿って整理した上、クライエントの印象的な言葉や行動、セラピストの介入やその意図について自身の解釈を交えながら発表します。発表とそれに対するディスカッションを通して、ケースを多角的な視点から理解していくことの大切さを改めて感じることができました。まだケースを持っていない修士1年生にとってクライエントの存在を間接的に体感できる時間であり、大学院ならではの貴重な学びの場であると感じています(Bさん)。