臨床心理学

初めての学会発表 ~日本描画テスト・描画療法学会NEW

2025年10月24日

本学では大学院生の学会活動を推奨しており、大学院修了後も研鑽を積むべく、学会参加や発表へのチャレンジを推奨しています。

この春に本学の修士課程を修了し、現在研究員として所属している今瀧倫乃さんが、日本描画テスト・描画療法学会第34回大会(奈良教育大学)にて、「現代青年期女性の“ひとりの居場所”について-肯定的側面をめぐる語りと「室内画」を手がかりに-」(共同研究者:香月菜々子/人間文化研究科臨床心理学専攻教授)と題して、口頭での研究発表に臨みました。

会場のフロアには、心理職をはじめ教員や医師、法務技官、看護師、保育士など、多岐にわたる職種の方々が50名ほど参加され、「ひとりの居場所」という着眼点の新しさとその有用性の指摘のほか、室内画がもたらすイメージを通じての心的過程の理解について活発な意見交換がなされ、温かい雰囲気のなか幕を閉じました。

今回の経験を経て、今瀧さんは「最初は緊張しましたが、研究を通じて伝えたいと思っていたことを伝えることができ、発表って楽しいなと初めて実感しました。描画臨床のプロのみなさんからたくさんのご意見をいただき、大変勉強になったことと、今後の臨床実践と研究の励みとなりました」と笑顔で語られ、新たな一歩を踏み出すきっかけとなられたようでした。

本専攻では今後も引き続き、大学院生そして修了生のみなさまのチャレンジを応援したいと考えております。