言語文化学専攻
修士課程
日本文学専修
天野 みどり 教授
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専門分野 | 日本語学(現代日本語研究) |
研究内容 | 現代日本語について、文法・意味・音韻など様々な観点から観察し、そこに潜む規則性を明らかにする。実際に用いられる言語を資料とし観察すること、興味深い言語現象を説明する先行研究を深く理解するとともに問題点を明らかにすること、自分の研究課題を設定し、資料に基づき、言語のしくみを論理的に説明することを指導していく。文脈や場面、使用者・使用地域の違いなどでダイナミックに変容する言語の実態を見ていきたい。 |
井原 あや 専任講師
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専門分野 | 近代・現代文学 |
研究内容 | 近現代の小説および雑誌について研究しています。具体的には、太宰治については戦争、ジェンダー、作家表象等の観点から検討し、雑誌については、1930年代から1980年代頃までを検討対象として、女性の書き手たちが誌面を通じていかに構成され、規範化されていくのかを、ジェンダーの視点をもとに分析しています。 |
木戸 雄一 教授
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専門分野 | 日本近代文学 |
研究内容 | 19世紀後半の諸言説から、近代の言語および言説の体系の成立について研究している。取り扱う題材は文学テクスト・教育テクスト・歴史文書・出版資料などである。研究の観点は以下の通り。
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君嶋 亜紀 准教授
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専門分野 | 中世文学 |
研究内容 | 中世文学のうち、主として院政期から鎌倉・南北朝期の和歌文学。武士が台頭し動乱や政変の相次いだ世に、王朝以来貴族文化の中心にあった和歌はどのように受け継がれ、また変容していったのか。表現そのものの機制と時代との関わりという視座から、歌語と表現方法、表現意識、歌集の構想について分析している。勅撰集・私家集・定数歌・歌合・歌論・歌壇と歌人等、中世和歌を研究するための視点や方法について指導する。 |
久保 堅一 教授
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専門分野 | 中古文学 |
研究内容 |
中古文学のうち、主に物語文学を中心に研究しています。特に、作品どうしの繋がりや漢詩文・漢訳仏典の受容を重視しています。現在の主な研究テーマは以下の通りです。
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倉住 薫 教授
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専門分野 | 上代文学 |
研究内容 | 万葉集を中心に、古事記・日本書紀・風土記などの日本上代文学作品を対象として研究活動を行っている。表現分析から、作品の発想・構造などを論じる。当時の社会的文化的環境や歴史的背景も作品を考察する上で重要な視点と考えている。また、万葉集の諸本伝本研究、研究史の研究も行っている。 |
小井土 守敏 教授
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専門分野 | 中世文学 |
研究内容 | 日本古典文学としての中世文学のうち、散文作品を対象として研究指導を行います。中心となるのは、『平家物語』等に代表される「軍記文学」です。また、軍記文学の生成に大きく関わる「説話文学」、随筆・記録類をも研究対象とします。時代の転換期に誕生するこれらの文学作品のありようや、その創作主体を含めた生成の場、作品の流伝の過程にかんする分析・研究指導を行います。 |
桜井 宏徳 准教授
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専門分野 | 古代文学 |
研究内容 |
物語・日記・和歌など、古代後期(平安時代)の仮名文学を研究しています。現在の主な研究テーマは下記の通りです。
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杉浦 静 教授
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専門分野 | 日本近代文学 |
研究内容 | 宮沢賢治及び近・現代詩を中心に研究活動をしています。宮沢賢治は、草稿研究・生成論研究を中心に行っています。近代詩は、室生犀星・山村暮鳥の詩表現と時代思潮の関係を中心に、現代詩は、草野心平や戦後詩の雑誌メディアとの関連を中心にして研究しています。大正初期から戦後詩に至る近・現代詩全般および詩雑誌等の分析・検討について、研究指導を行います。 |
高木 元 教授
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専門分野 | 近世後期・近代初期(19世紀)小説 |
研究内容 | 化政期から明治中期に至る19世紀は、〈古典〉文学と〈近代文学〉とに劃期されてきた。しかし、幕末維新期を継続して見ることに拠り合理的な理解が可能になる。幕藩体制から帝国主義天皇制へと変化しても、一日にして人々の読書生活が変貌するわけがないからである。板本から活字本へ、和装本から洋装本へと変化していく19世紀小説を、テキストのみならず書物史とその受容史として展望したい。 |
内藤 千珠子 教授
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専門分野 | 近代・現代文学 |
研究内容 | 近代・現代文学研究、文芸批評。近現代の言説体系における物語の構造を、ジェンダー、民族、階級、セクシュアリティといった観点から検証・考察する。ジェンダー論、セクシュアリティ研究、メディア研究、カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアル研究などを念頭に、方法論的な観点を意識したテクスト批評についての研究指導を行う。 |
増野 弘幸 教授
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専門分野 | 中国古典文学 |
研究内容 | 周から六朝を中心とする中国古典詩における表現と習俗の関係について探求している。主として詩に表現されるの境界意識や鳥などを用いた比喩表現について、関連する文献や文化人類学上の成果を利用しながら、その由来について時代を追って考えている。また、六朝から唐の詩における寓意の構造、表現配置と内容との関連についての考察も行っている。 |
日本語教員養成プログラム
中尾 桂子 准教授
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専門分野 | 日本語・日本語教育 |
研究内容 | 日本語の語彙や文法に関する現象を量的な観点から分析しています。その目的は言語教育への応用です。研究対象は、小学校の教科書、日本人・外国人の作文、会話の文字化資料、小説や新聞、学術論文等のコーパスです。日本語教育の観点では、実践を通して、協働学習、アクティブラーニングでの学習者オートノミーについて考えており、日本語教員養成プログラムでは、言語教育の歴史と現状をふまえて実践につなげるために、分析・検討を考える場を設けています。 |
英語文学・英語教育専修
IKEDA,KEN 教授
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専門分野 | アメリカ文化英語教授法 |
研究内容 | 日系アメリカ人の歴史とその映画表象、英語授業の観察と英語授業の談話分析、英語の使用に関する学生の意識。 |
伊東 武彦 教授(専攻主任)
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専門分野 | 英語教育学 |
研究内容 | 20世紀後半から、第2言語習得理論、外国語教授理論、評価論、教師論、教材論、外国語教育政策の分野は、急速な発展を遂げている。まず、研究動向を体系的に理解し、最先端の問題意識を共有する。次に、そこから得られる知見を我が国固有の英語教育環境にいかに適用させるべきかの視点を持ち、独自の研究課題を築く。その課題を、文献研究、実証研究、実地調査などにより追求することにより、高度な研究推進能力を身につける。 |
江連 和章 教授
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専門分野 | 英語学 |
研究内容 |
英語の意味論と語用論の領域について、広義の認知・機能言語学の枠組にて研究をおこないます。英語という個別言語を、他言語との比較も交えながら、「(人間のみが有する)言語の本質は何か」というより広範な視点、文脈から究明します。 主な研究テーマ:
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吉川 信 教授
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専門分野 | 英文学 |
研究内容 | イギリスの「ノヴェル」、つまりは18世紀に誕生し今日まで書き継がれている。散文による物語形式(英国風俗小説)を研究対象にしています。この物語形式の発展にとって、植民地アイルランドの果たした役割は重要でしたが、アイルランド出身の作家はまた、この形式を破壊するこにも大きく貢献しました。そうした歴史を横目で睨みながら、20世紀を中心としたイギリスおよびアイルランドの小説を、主として「語りの技法」という観点から検討しています。 |
新谷 敬人 准教授
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専門分野 | 音声学、音韻論 |
研究内容 |
音声学・音韻論研究の中でも特に以下の2分野に焦点を置いている。
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鈴木 紀子 准教授
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専門分野 | アメリカ文化 |
研究内容 | 第二次世界大戦以降の日米間の文化政治的関係に関心があります。映画や文学を通して、アメリカの民主主義や「西部」の言説が戦後日本に移植されゆく過程を検証し、また同時にそれら「アメリカ」が日本に受容されていく複雑な様相を解析しながら、戦後占領期および冷戦期において、日本とアメリカが相互依存的にそれぞれのナショナル・アイデンティティを形成していく文化政治的関係性を明らかにしたいと考えています。 |
田代 尚路 准教授
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専門分野 | 英文学 |
研究内容 |
ロマン派からモダニズム期までのイギリスの詩を研究対象としています。詩人としては、ジョン・キーツ 、アルフレッド・テニスン、G・M・ホプキンズに特に関心があります。これまで取り組んできた研究テーマは下記の通りです。 (1)抒情詩における私性と反私性 (2)1830年代以降の劇的独白詩の発展史 (3)詩の公共性について(特に「桂冠詩人」制度と絡めて) |
服部 孝彦 教授
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専門分野 | 英語教育学 |
研究内容 |
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村上 丘 教授
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専門分野 | 英語学 |
研究内容 | 最新の論文・文法書を精査し、英語の多様な言語現象に関する種々の主張を批判的に検討する。大容量の電子化された言語資料であるコーパスを活用し、既存の研究成果の問題点を具体的に検出する。言語要素間・文法範疇間の段階性・不確定性について考察を深める。現代言語理論を踏まえ、既存の提案を超克し、記述的に妥当な新しい提案を行う論文作成を指導する。 |
米塚 真治 教授
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専門分野 | 米文学 |
研究内容 | マラマッド、ル=グウィン、ジョン・チーヴァー、アニー・プルーといった20世紀のアメリカ作家を読んできました。登場人物は必死であって愚かしく滑稽であるが、しかしそこにしか人間の尊厳はない、というビジョンを伝える作家たちです。このような描き方のうちに、私はフィクションの力と有効性を見いだしています。すなわち同時代の普遍的困難や課題と向き合う際に、その問題を縮減せずありのままに、かつ長いスパンのもとに提示しうる能力です。 |
国際文化専修
五十嵐 浩司 教授
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専門分野 | 国際報道論、メディア社会論 |
研究内容 | 日本の国際報道が世論および政策決定に与える影響について、とくにアフリカ、中東における「紛争と平和」の問題を中心に分析、検討する。各国における国際報道の諸問題やインターナショナルな報道機関の機能、国際報道におけるメディア倫理、メディア・ナショナリズムなども視野に入れる。 |
井上 淳 教授
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専門分野 | 国際政治学、国際政治経済学、EU研究 |
研究内容 | 主としてEU(European Union)の各種政策、貧困削減や紛争予防におけるEUと国連の連携などを研究している。個別の事件に対する研究(ケース・スタディ)よりは、理論や分析枠組と実証とを組み合わせる研究を目指している。 |
榎本 恵子 准教授
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専門分野 | フランス文学、フランス演劇 |
研究内容 | フランス演劇、特に喜劇における古典ラテン喜劇作家プラウトゥスとテレンティウスの受容を、教育論、文献学、翻訳論、演劇論、劇作法、メディアから分析しています。また、「フランスの喜劇の父」と称される17世紀の喜劇作家であり役者であるモリエールを中心に、フランス古典喜劇に浮き彫りにされる政治、社会、価値観の推移を総括的に検証しています。 |
大野 真 教授
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専門分野 | 映像論/演劇論 |
研究内容 | 欧米と日本を中心とした映画を採り上げ、そこに現れた映像の言語を「文学として」読み解く。必要に応じて演劇も研究対象となる。特にナチス・ドイツとユダヤ関係の作品を採り上げることが多い。 |
興津 妙子 教授
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専門分野 | 国際教育開発、比較教育学 |
研究内容 | 開発途上国における教育のあり方についての研究。特に、ザンビアを主なフィールドとして、国際援助機関が提案する教育政策と実践の「ズレ」を解明するために、そこに住まう子ども、保護者、教員自身の意味世界からその教育行為を理解するというアプローチに基づく研究を目指しています。また、21世紀に生きる私たちにとっての大きな課題の一つである「持続可能な社会」の実現に向けて、教育がどのような貢献をすることができるのかについても研究しています。 |
JOHNSON,G.S. 教授
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専門分野 | 日本史、児童史、教育史 |
研究内容 | 戦争と子ども、戦争体験談、文化(文学、映像、画像など)における子どもの像、スポーツ史、現代文化における「伝統」。主なテーマは戦時下日本における教育政策、特に学童集団疎開、と当時の児童は戦争状態と教育をどう経験したかを焦点とする。占領時代日本における柔道と茶道も最近調べを始めた。 |
関本 紀子 専任講師
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専門分野 | 東南アジア史 |
研究内容 | ベトナムにおけるフランス植民地時代(19-20世紀前半)の社会経済史。フランスによるベトナム植民地統治の実態、植民地期ベトナムの社会構造や地域性について、物価変動、度量衡(計 量器、計量単位)、交通運輸などの観点から分析・解明している。東南アジアにおける歴史研究の分野で修士論文を執筆するための研究指導を行う。 |
銭 国紅 教授
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専門分野 | 中国と日本を中心とする比較文化・比較思想、トランスナショナル文化論、東アジア研究 |
研究内容 | 中日両国の文化と社会の本質特徴と両国の人々の相互認識の比較と究明や、東アジアの文化の再構成と儒教を中心とする伝統文化との関係、東アジアにおける文化交流と文化変容のメカニズムなど、国境を越えて交流する文字・音声・映像に現れる「東アジア文化」の諸相をめぐって、ある一つの学問的視点からだけではなく、学際的(インターディシプリナリー)に分析する。 |
戸田山 祐 専任講師
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専門分野 | アメリカ史移民研究 |
研究内容 | アメリカ合衆国とメキシコをおもなフィールドとして、両国のあいだを移動する移民の歴史および移民政策をめぐる両国の外交関係を研究している。また、ラテンアメリカからの移民への対応をめぐる合衆国の国内政治についても研究対象としている。修士課程の演習では、国境を超える人の移動の管理や統制、また移民たちの主体性というテーマに則して受講者が研究を進められるよう、関連文献の精読や資料収集・解読を通じた指導をおこなう。 |
松木 博 教授
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専門分野 | 日本近代文学、比較文学 |
研究内容 | 明治初期(1880年代)以降の日本近代文学が専攻です。研究対象として森鴎外を中心に据えて持続的に考察しています。なぜ鴎外かと言えば、翻訳文学と日本語による創作の響きあう関係や、俳句・短歌・文語詩・口語詩・写生文・小説というジャンルの葛藤、あるいは浪漫主義と自然主義の相克といった近代文学の多くの結節点に常に立ち会っていたからです。受講される皆さんの研究テーマともどこか接点があると思いますので、そこから研究指導が出来れば、と考えています。 |
松田 春香 准教授
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専門分野 | 東アジア国際関係史、韓国・朝鮮近現代史 |
研究内容 | 冷戦期の朝鮮半島を中心とする東アジア国際関係史。特に、米軍による韓国軍の形成過程に関して、自衛隊などとの比較を視野に入れながら、米国・韓国・日本の外交・軍事関連文書を用いて研究している。韓国・朝鮮近現代史および東アジア国際関係史の分野で修士論文を執筆するための研究指導を行う。 |
松村 茂樹 教授
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専門分野 | 中国文化論・日中交流論 |
研究内容 | 中国文化論および日中交流論の分野で修論を書くための研究指導を行う。修士論文に求められる水準を示し、修論執筆の意義を確認した上で、テーマ設定を行い、そのテーマによって、何をどこまで明かにできるのかを指導教員と共に研討し、仮説を詰めていく。そして、資料検索の方法、および仮説の論証としての用い方を理解した上で、執筆に入る。中国語・漢文資料の読解指導も適宜行いたい。 |
守田 美子 教授
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専門分野 | 英語学、英語教授法 |
研究内容 | 言語学の見地を生かしつつ、日本語と英語の比較を通してその先に見えてくるコミュニケーションの違いや、文化・社会の差異を読み解いていくことに関心があります。また言語による視点の違い等を生かした英語の教授法にも興味を持っています。 |
吉田 光浩 教授
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専門分野 | 日本語学(日本語史) |
研究内容 | 日本語の歴史・語彙論について研究しています。ひとつひとつの言葉がどのように後代に伝えられ普及していったのか、また消えていったのかという問題や日本語がどのようにして現在のような姿になったのかという問題に注目しています。また、言葉がさまざまな非言語の要素とどのように関係しながらコミュニケーションを成り立たせているのかという問題についても関心を持っています。 |
渡邉 顕彦 教授
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専門分野 | 西洋古典学 |
研究内容 | 古代ギリシア語とラテン語、古代ギリシアとローマの文学、文化、歴史等を専門に教育研究しています。また最近は後世における西洋古典の受容(影響)、特にキリシタン時代日本人のラテン語使用と、明治以降の大学および一般社会における古代地中海のイメージ形成と拡散も調べています。 |