卒業生インタビュー

臨床心理学専攻 修士課程
2021年修了

臨床心理学専攻
修士課程2021年修了
公認心理師・臨床心理士

独立行政法人 地域医療機能推進機構
JCHO 東京新宿メディカルセンター勤務

大学院での研究だからこそ貴重な経験を積めました

 学部生時代にカウンセリングのロールプレイや心理学の知見を学ぶ中で、臨床心理をもっと深く勉強し、それを生かした仕事に就くという目標を持つようになりました。そのため、臨床心理士・公認心理師を目指して大学院へ進学しました。本大学院の特長は、院生と先生方の人数がほぼ同じで、指導教員以外の先生ともつながりを持ちやすいところ。質問や相談にすぐに応じていただけ、丁寧な指導を受けられます。また、面接、遊戯療法、心理検査など、学生一人が複数ケースを担当できる点も実践力を磨く上で魅力的でした。修士論文で私が取り組んだのは、多職種連携の視点から、流産・死産を経験した母親に対してどのような支援ができるかという研究です。病院で出産する母親のいちばん近くにいる産婦人科の助産師に直接インタビューするなど、貴重な経験を積むことができました。支援体制や課題を明らかにし、心理職による支援の可能性について質的研究法を用いて検討しました。


豊富な学内外実習で得た多くの学びを
心理職のプロフェッショナルとして生かしていきます

 学内外の実習も充実していて、学内実習では一回の面接ごとに手厚く指導いただき、ケースに向き合う姿勢や面接、アセスメントの基本など多くの学びを得ました。学外実習は豊富な実習先から興味のある分野を選択できます。私は医療と教育の領域で実習し、それぞれで求められる心理職の在り方を学びました。この実習経験が修了後の進路検討に役立ち、幅広い世代をさまざまな視点からアセスメントする今の仕事へとつながりました。現在の仕事は小・中学生や成人への心理療法、心理検査です。悩みや困りごとを抱える人だけでなく、その人の周りの環境、関わる人たちをていねいかつ包括的にアセスメントし、ケース理解を深めるよう意識しています。ときに行き詰まることもありますが、大学院で毎週行っていたケースカンファレンスで学んだ、全体を冷静に見つめ直す姿勢を思い出し、アプローチ方法を定めることを心がけています。