カリキュラム
現代社会研究専攻修士課程 -2024年度(令和6年度)入学生から適用-
現代社会研究専攻では、より広義の社会学的な観点から、高度情報社会が要請する専門的学問領域と専門的職業領域との連携を図り、市民としての主体性とコミュニケーション能力ないしは臨床能力を備えて、現代社会に実質的に貢献できる人材を養成することを目的とします。具体的には、柱となる学問領域として、「情報コミュニケーション専修」、「臨床社会学専修」の2領域を設定します。
現代社会研究専攻修士課程の概要
情報コミュニケーション専修
情報についての高い教養と専門的知識を身につけた人材養成と高等学校における教科「情報」の担当教員のステップアップを目的とし、教育・研究にあたり次の3つの領域に重点をおきます。第一は「情報」と「メディア」とは何か、情報コミュニケーションはどのような発展の歴史をもつのか等々についての理論的・歴史的な知識を理解する基礎力です。第二はマスメディアやインターネットに代表される多様な情報の生成と流通の仕組みを構造的かつ科学的に幅広く把握することのできる応用的展開力です。第三は「情報」を収集・検索・分析・加工・統合するための高度な技能的能 力の習得です。この3領域を踏まえて、現代の高度情報社会における諸事象の教育・研究を進めていこうとするところに特色があります。
臨床社会学専修
現代社会における諸問題について、社会学のみならず医学・介護学・看護学・教育学・心理学・福祉学・法学など学際的研究なくしては解明が困難な領域の研究を、理論的かつ実践的に進めることが特長です。「生と死の臨床分野」では、生と死のイメージをより豊かにすること、いのちの文化を再生し創出することを探求します。「ジェンダー臨床分野」では、グローバル化時代のジェンダー・セクシュアリティ・アイデンティティについて、差別・暴力・メンタルヘルスを鍵概念に探求します。「現代社会理論・社会調査分野」では、宗教・リスク社会・社会運動・地域文化・ネットワークなど多様な位相から現代社会に関する理論を学び、専門社会調査士資格を取得するカリキュラムを修得することができます。
カリキュラム
科目区分 | 授業科目 | 期間 | 単位数 | 必修選択の別 | |||
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講義 | 演習 | 実習 | |||||
基礎科目 | Developing Critical Thinking Skills | 半期 | 1 | 選択 | |||
Critical Reading and Writing | 半期 | 1 | 選択 | ||||
情報コミュニケーション専修 | 基礎理論分野 | 社会情報研究基礎論 | 半期 | 2 | 選択 | ||
メディア研究基礎論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
コミュニケーション研究基礎論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
社会情報の歴史 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
情報社会及び情報倫理特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
社会・経済と情報分野 | 新聞特論 | 半期 | 2 | 選択 | |||
放送・通信特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
マスコミ言語特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
災害情報特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
経営管理論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
日本経済情報特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
文化情報特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
地域再生システム論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
ソフトウエア特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
情報ネットワーク特論演習 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
情報処理特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
コンピュータグラフィックス特論演習 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
情報と職業特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
情報教育教材開発特論演習 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
臨床社会学専修 | 生と死の臨床分野 | ケアの社会学特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||
老いと死の社会理論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
死と死別の臨床心理 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
ターミナルケア論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
ケアマネジメント論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
医療福祉特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
精神保健福祉特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
生と死の臨床特別実習 (インターンシップ) | 半期 | 2 | 選択 | ||||
ジェンダー臨床分野 | ジェンダーの社会学 | 半期 | 2 | 選択 | |||
ジェンダーとポストコロニアリズム | 半期 | 2 | 選択 | ||||
ジェンダーとセクシャリティ | 半期 | 2 | 選択 | ||||
ジェンダーと家族 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
ジェンダーと法律学 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
ジェンダーと医療 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
ジェンダーとメンタルヘルス | 半期 | 2 | 選択 | ||||
ジェンダー特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
社会福祉援助論(女性と自立支援) | 半期 | 2 | 選択 | ||||
ジェンダーと臨床特別実習(インターンシップ) | 半期 | 2 | 選択 | ||||
現代社会理論・社会調査分野 | 現代社会理論研究 | 半期 | 2 | 選択 | |||
社会思想特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
アイデンティティ論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
リスク社会論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
社会運動論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
文化社会学 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
比較文化論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
宗教と社会特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
社会保障特論 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
調査研究方法 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
多変量解析 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
質的調査法 | 半期 | 2 | 選択 | ||||
社会調査特別演習Ⅰ | 半期 | 2 | 選択 | ||||
社会調査特別演習Ⅱ | 半期 | 2 | 選択 | ||||
研究指導 | 現代社会研究特別演習Ⅰ | 通年 | 2 | 必修 | |||
現代社会研究特別演習Ⅱ | 通年 | 2 | 必修 | ||||
現代社会研究特別研究Ⅰ | 通年 | 4 | 必修 | ||||
現代社会研究特別研究Ⅱ | 通年 | 4 | 必修 |
※ 履修すべき最低履修単位数は、研究指導12単位を含め30単位とする。
※ 「現代社会研究特別演習Ⅰ」「現代社会研究特別研究Ⅰ」は1年次、「現代社会研究特別演習Ⅱ」「現代社会研究特別研究Ⅱ」は2年次に履修すること。