履修指導及び研究指導

臨床心理学専攻

学生ごとに、研究課題に対応した指導教員1名と関連分野を担当する副指導教員1名を定めます。指導教員及び副指導教員は、学生の学位取得に向けて、履修指導及び研究指導を担当します。また、修士論文は量的あるいは質的な実証的研究であることを要件とします。

履修指導

必修科目の他、基礎科目を含め、選択科目の中から学生の研究課題・学力・能力等に応じた履修及び必要に応じて他専攻の科目の履修についても指導・助言を行います。修了所要単位として、必修科目8科目18単位と研究指導としての臨床心理学特別研究Ⅰ・Ⅱ計4単位及び選択科目8単位以上を履修します。

研究指導

学生は、研究課題に即した研究計画を定めるため、年度当初において指導教員及び副指導教員に指導を受けて研究指導計画書を作成します。また、「臨床心理学特別研究Ⅰ・Ⅱ」において、研究方法の確立、研究計画の立案、論文主題提示の方法、論文構成の仕方、発表方法等の指導により研究者としての能力を養い、修士論文題目の提出、修士論文題目変更届、論文提出及び修士論文発表会の日程に合わせ学位取得に向けての研究を進めていくことになります。

また、論文の進捗状況の把握のために行われる研究計画発表会では、研究内容、研究方法などの妥当性や関連文献との関わりなどについて討議し、今後の研究への取り組みについての方向性の指導が行われ、学生はその成果を学内外の研究会や学会で発表し、学位論文の作成、提出、修士論文発表会へと繋いで学位取得を目指します。

入学定員が6名と少人数のため、入学から学位取得まできめ細かな指導を行うことが可能です。

修士論文作成にあたり、教育研究上必要な場合は、他専攻の授業科目の履修を8単位まで認めるとともに、他大学院で修得した単位及び入学前の既修得単位についても、本学の大学院における授業科目の履修により修得したものとして、合わせて10単位を超えない範囲で単位の認定を行います。

実習指導

実習には、心理相談センターにおける学内実習と、病院、クリニック、学校等の学外実習とがあります。また、他大学院生との試行カウンセリング実習を行っています。

学内実習(心理相談センター)

心理相談センターは、地域の一般の人々の心の悩みの相談施設として多摩のキャンパスに開設されています。院生は教授や臨床心理士のスーパービジョンのもとでケースを担当することになります。卒業後は、原則として本センター研究員として卒後研修を受けることができます。心理相談センターにおける学内実習は、センター所員(教授陣および臨床心理士)のスーパービジョンのもとで、院生1名につき4ケース前後を担当します。

学外実習

学外実習は、病院、クリニック、学校等実習受け入れの承諾を得た臨床の実践現場で実習できるよう用意してあります。内部実習と外部実習とを組み合わせ、クライエントの問題の種類、年齢を網羅してさまざまな事例を体験できるように配慮しています。

試行カウンセリング

試行カウンセリング(模擬カウンセリング)を、他大学の院生と、カウンセラー役割とクライエント役割を取って3回程度の体験面接を行います。カウンセラー役を取った院生に対して、基本的に毎回、専任スタッフのスーパービジョンが行われます。

開講地

授業科目は多摩キャンパスのみで開講します。