言語文化学専攻修士課程

専攻の活動情報

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日本語、英語による文学と、その背景にある文化について考察します。

 修士課程は3つの専修に分かれます。入学定員の3倍以上の教員が研究と教育を担当します。日本文学専修は、古典文学分野・近代現代文学分野と日本語学分野を主に研究します。上代(奈良)・中古(平安)・中世(鎌倉・室町)・近世(江戸)・近代現代(明治以降)・日本語学のいずれかを専門としますが、時代をわたっての研究も可能です。英語文学・英語教育専修には3つの分野があり、英語文学分野は主に英米の文学を通して、英語学分野は統語論から語用論まで言語を切り口として、それぞれ英語圏の言語文化を研究の対象とします。英語教育分野では英語を介した言語教育を推進して異文化交流に貢献する英語教員を養成します。なお、英語教育分野では、現職教員(小・中・高)の方々のニーズに応え、勤務を継続しながら受講できるよう、夜間の開講など柔軟性のある時間割を計画します。国際文化専修は、流動化し多様化する国際状況の中で、多文化・多言語を対象とする研究と教育を推進して研究者を養成します。それと共に、欧米のみならず中国・韓国などの地域文化などに対する高いレベルでの専門的な知識や情報処理能力を備え、国際的な文化・社会における交流とその形成に参画できるコミュニケーション能力や実務的能力を身につけた人材を養成します。なお、3専修に設置されている博士後期課程で、専門性をさらに高めることができます。

3つのポリシー

修了の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)

 日本と英米の文学と言語を中心とした専門領域と、広く東アジアやヨーロッパに及ぶ文化領域にかかわる研究・教育を基盤として、近年内外で展開する政治、経済、文化の流動化を見据えながら、洋の東西にまたがる国際情勢と文化の動態を柔軟に取り込む知の枠組を確立し、実践する能力を身に付けている。

教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)

 柱となる学問分野として、「日本文学専修」、「英語文学・英語教育専修」、「国際文化専修」の3領域を設定する。
 「日本文学専修」では、「古典文学分野」「近代現代文学分野」「日本語学分野」にそれぞれ必要な科目を配置し、日本古典文学と日本近代現代文学および日本語学についての専門教育を行う。文学作品に対する高度な読解・解釈に基づき、日本文学および日本語の生成と発展を研究するとともに、学際的知識の拡充にもつとめ、新たな研究状況への適応ができる研究者を養成するための研究・教育を行う。
 「英語文学・英語教育専修」では、多様化する国際文化を展望しつつ、文学と言語を切り口として英語文化の伝統と現在を対象とする研究と教育を推進する研究者養成のため、「英語文学分野」「英語教育分野」「英語学分野」にそれぞれ必要な科目を配置する。
 「国際文化専修」では、進展する国際化の中で多文化を対象とする研究と教育を推進して高度専門職業人および実践的研究者を養成するため、「コミュニケーション文化分野」「国際分野」にそれぞれ必要な科目を配置する。

入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)

 言語文化学専攻は、言語と文学として結実する人間のあり様に、さらに文化的な視点をまじえた複層的な事象を研究の対象としている。具体的な対象や領域は、自然発生的で単純にみえるものから技巧が加えられた精緻なもの、静的なものから動的なものまでさまざまである。なにがときほぐされ明らかになるか、それはどのような問いを発するかによる。問い方、そして答えをまとめる技法を身につけることで、成果を世に問うことができる。そして成果だけでなく、問い方、答えのまとめ方も社会の共有財産となる。みずみずしい感性をもち、ことばと文化を深く研究する中で自己を形成し、広く社会に貢献していこうとする以下のような強い意志の持主を望んでいる。
(1) 日本文学や日本語を深く研究したい人
(2) 日本文学や日本語の深い理解力を身につけたい人
(3) 日本語の実践力を高めたい人
(4) 日本の歴史や文化を文学から考え直したい人
(5) 知的で洗練された英語が読める英語のエキスパートを目指す人
(6) 外国語習得理論を深く理解し、専門性の高い英語教員を目指す人
(7) 言語学的な観点から英語のしくみと働きを知り、高度な英語のコミュニケーションに役立てたいと思っている人
(8) 文学作品の専門的研究を通して人間や社会、文化のあり方について理解を深めたいと考えている人
(9) 国際的視野で問題発見、問題解決に取り組みたい人
(10) 自らの興味に基づく研究により、本質を見抜く能力を身につけたい人
(11) 仮説を立て論証する研究能力を身につけ、実務に活かしたい人
(12) 本質を具えた説得力ある提案ができるようになりたい人

キャリア・資格

修士課程

日本文学専修 
英語文学・英語教育専修 
国際文化専修

学位

修士課程 : 修士(文学)

取得可能な免許・資格

教育職員専修免許状

本学大学院研究科の修士課程を修め、修士の学位を有し、教育職員免許法に定める所定の条件を満たした方は、専修免許状を取得することができます。
※1種免許状未取得の方も、科目等履修生制度を利用することにより、専修免許状取得が可能です(ただし、免許状の取得には3年以上かかります)。

  • 中学校教諭専修免許状(国語)/高等学校教諭専修免許状(国語)
  • 中学校教諭専修免許状(英語)/高等学校教諭専修免許状(英語)