臨床心理学

臨床心理学専攻 修論発表会・構想発表会開く

2011年04月04日

大妻女子大学大学院人間文化研究科臨床心理学専攻の修士2年生(以下当時)による平成22年度修士論文発表会は2月8日に、また修士1年生による修士論文構想発表会=写真=は3月4日にそれぞれ多摩キャンパスで行われました。

修士論文発表会では3月19日に修了した7人の論文が発表されました。論文題目は、次のとおり。

  • 対人不安傾向の特質が対話場面における語り手の感情の抑制・表出に及ぼす影響について
  • 個人心理療法において、アサーティブネスの変容が起こるプロセスの検討
  • 友人間における怒りの表出体験とアイデンティティの確立との関係について
  • 児童養護施設に入所している被虐待児との遊戯療法過程に関する一考察―セラピスト―クライエント関係に注目して―
  • 臨床場面においてクライエントの脆弱性が表現されるプロセスに関する臨床研究
  • 臨床心理士志望と適性認知との関連―友人関係、親子関係の観点から―
  • 発達のアンバランスを抱える人々を対象とした心理面接プロセスの研究

修士論文構想発表会では、修士1年生5人の発表が行われました。本学専任教員、助手だけではなく修士2年生も参加し、少人数教育の良さが発揮された貴重な機会となりました。

当日、報告されたテーマは次のとおり。

  • 職場におけるうつ病者に対する他者からの言葉がけについて
  • 入院患者の心の安定-喪失による悲哀の課題について
  • 育児不安における母親の自己注目傾向と母性観の関連性の検討
  • 臨床場面におけるクライエントの感情の変容プロセス
  • 発達障害児に対する臨床心理学的介入

なお、平成22(2010)年度をもって本専攻の深津千賀子先生がご退職になりました。深津ゼミで懇切に学生のご指導をいただいたことに対し、心より感謝申し上げます。今年度も引き続き非常勤講師として本専攻の臨床指導に当たっていただくことになっており、修士論文についても大所高所からのご意見を伺うことができると思います。深津先生の最終講義の詳細は、次のリンクをご覧ください。

(文責:広報委員・西河正行)

最終講義は花束が次々と (大妻女子大学人間関係学部・大学院臨床心理学専攻)深津千賀子教授