改組後初の修論発表会開く 院・人間文化研究科

2012年02月28日

大妻女子大学大学院・人間文化研究科(2010年改組)の初めての修士論文発表会が2月20日、千代田キャンパスで、およそ150人の院生・教員らが熱心に聴き入る中で開かれました。当日は、修士課程1研究科4専攻8専修の2年27人(1人は改組前の人間関係学研究科所属)が口頭発表やポスター展示をして研究成果を披露しました〔写真。発表題目一覧はこちら(PDFファイル)〕。

本学大学院は、学部を基礎にして設置された2階建て・縦割り型の博士・修士合わせて4研究科11専攻だったのを2010年、学部・専門分野を横断してかかわる教員もぐんと増やした1研究科6専攻〔人間生活科学、言語文化学(以上博士・修士)、現代社会研究、臨床心理学(以上修士のみ)〕へ改組しました。今回の発表会はそんな改組を反映して、全専攻・専修の修士をめざす院生が一堂に会する形に変わり、伊藤朋恭研究科長は、「この合同発表会は、領域横断型の新しい研究科に生まれ変わって初の試みとなった」と開会のあいさつをして、午前9時から発表が始まりました。

これまでなら各研究科単位で発表を行うところ、異分野交流を促進するうえからも、あえて専攻単位で発表者をまとめず、文系、社会科学系、家政系…とクロスオーバーな形で発表が続き、どの分野の発表でも他専攻の発表者や教員から「なぜこのような視点で調査を進めたのか」「われわれの分野にはこんなデーター事例もあるので、研究に加えると理解を深められるかもしれない」など、異なった視点での質問や提案が交わされ、白熱したものとなりました。

午後5時前、現代社会研究専攻主任の前納弘武教授は、「発表会は今回来場した研究者全員に有益な刺激になったと思う。今後もこのような機会を作って学術交流を図り、大学院進学希望者にも積極的に本学大学院の魅力をアピールしていきたい」と締めくくって、1日がかりの発表会は終わりました。

左から正門の掲示、会場前廊下に設置されたポスター、口頭発表の様子