臨床心理学専攻大学院生および修了生が、国際ロールシャッハ及び投映法学会に参加

2011年07月28日

大妻女子大学大学院臨床心理学専攻大学院生および修了生が、多数、国際ロールシャッハ及び投映法学会の投映法フォーラム・ワークショップに参加し、ロールシャッハ・テストによる事例理解について学びました。

大妻女子大学大学院臨床心理学専攻大学院生および修了生が、平成23年7月16日に行われた国際学会のプレコングレス・ワークショップ「ロールシャッハ法:量的分析と質的分析―力動的観点からの統合」(国際ロールシャッハ及び投映法学会第20回日本大会 於 国立オリンピック記念青少年総合センター)に参加しました。

午前の部では、指定討論者Phillip Erdberg先生、馬場禮子先生から貴重な学びを得ました。また、午後の部では、80名に及ぶ参加者とともに、本学大学院生、修了生も小グループに分かれ、みなさんと一つの事例について討議しました。以下は、修士1年生の参加者の感想です。本学臨床心理学専攻の西河正行教授も小グループのファシリテーターとして参加しました。

  • ロールシャッハ学会では馬場先生のお話が聞けたり、海外の先生の解釈が聞けたりと大変貴重な体験をさせていただきました。また、他の大学院生とも意見を交わすことができ、良い刺激となりました。(IDさん)
  • 午後に参加したプログラムでは、ある事例のロールシャッハの解釈について習熟別の小グループに分かれて討論しました。その際、他大学院の方の意見を聞き、自分の未熟さを実感すると共にとても良い刺激を受けました。そして、さらに勉強に励もうという気持ちになりました。(KAさん)
  • ロールシャッハ・テストの事例について、ディスカッションをして様々な見方から検討するという機会は初めてであったため、多くの刺激を受けた。また、他大学の方たちと検討することがより強い刺激になったと感じている。(KUさん)
  • 先生方や他大学の院生の解釈や理解を聞くことで、“一つの事例に対してこんなにも多くの捉え方があるのか”と驚くとともに、良い刺激を受けました。ロールシャッハ・テストは奥が深いため、今後も諦めずに取り組み、解釈法を身につけていけたらと思います。(SAさん)
  • 学会に参加して、先生方の解釈や多くの方の意見交換を通して、自分一人で勉強しているだけでは気付けないことまで学ぶことができました。ありがとうございました。(SIさん)
  • 学び始めたばかりの身にはまだ理解が難しい部分も多くありましたが、他大学院の院生と触れ合うこともでき、とても良い刺激になりました。より深くロールシャッハ・テストを理解出来るよう、さらに勉強に力を入れたいと思います。(TOさん)
  • 午後のワークショップでは、事例を聞くだけでなく、習熟度別の小グループに分かれてディスカッションを行いました。他大学の院生と議論することはとても刺激的であり、学会で自分の意見を述べる機会が今までなかったのでとても貴重な経験になりました。(YAさん)
  • 先生方や参加者みなさんの解釈・理解を聞き「こんな見方もあるんだ!」と、感激しきりでした。この体験を通して、ロールシャハの奥深さを更に実感することができました。(MOさん)

同プレコングレス・ワークショップ「Rorschach for the Beginners 「初めて学ぶロールシャッハ」(市川京子先生;国際ロールシャッハ及び投映法学会第20回日本大会)に参加した人の感想は以下の通りです。

  • 初めてエクスナー法を学びました。とても分かり易く興味深いものでした。エクスナー法は細かくスコアリングされているので解釈の際に色々な側面から見ることが出来るなと感じました。それと同時に“被検者の方を知る”ことにおいてどの方法論でも同じであることを学び、現時点では一つの方法論をしっかり習得しなければと思いました。参加させて頂き、とても貴重な体験となりました。(NEさん)
  • 今回の学会に初めて参加させて頂き、私自身ロールシャッハが奥深いものなのだと改めて感じることの出来る時間となりました。今回、学んだのは片口法ではなく、エクスナー法ということもあり、エクスナー法を全く知らなかった私にとってとても新鮮で、かつ知識的な勉強にもなりました。今後はロールシャッハをもっと自分のものにできるようにするために経験を重ねていけたらと強く感じました。(SAさん)

臨床心理学専攻 特任教授 深津千賀子先生をはじめ、本学の先生方が、国際ロールシャッハ及び投映法学会第20回日本大会で発表