言語文化学専攻

博士後期課程

日本文学専修

天野 みどり 教授
  • 研究指導担当
専門分野 日本語学(現代日本語研究)
研究内容 現代日本語について、文法・意味・音韻など様々な観点から観察し、そこに潜む規則性を明らかにする。実際に用いられる言語を資料をとし観察すること、具体的言語現象を説明する言語理論を深く理解するとともに批判的検討を行うこと、自分の研究課題を設定し、資料に基づき、先行研究をふまえて論理的に考究することを指導していく。文脈や場面、使用者を考慮して、ダイナミックに変容する言語の実態を見ていきたい。
木戸 雄一 教授
  • 研究指導担当
専門分野 近代文学・書誌学・出版史
研究内容 「19世紀後半の諸言説から、近代の言語および言説の体系の成立について研究している。取り扱う題材は文学テクスト・教育テクスト・歴史文書・出版資料などである。研究の観点は以下の通り。
  1. 近世期の言説との関係。
  2. 言語・文化間の翻訳。
  3. 出版のシステムと実態。
  4. 中央-地方の交通と読書行為」
久保 堅一 教授
専門分野 中古文学
研究内容 中古文学のうち、主に物語文学を中心に研究しています。特に、作品どうしの繋がりや漢詩文・漢訳仏典の受容を重視しています。現在の主な研究テーマは下記の通りです。
  1. 初期物語の作者の文学環境
  2. 物語文学における漢籍(漢訳仏典を含む)の受容
  3. 物語文学における先行作品の影響、受容
  4. 〈男の執着〉の文学史の構想
    作品のことばや表現を丁寧に分析し、和・漢にわたる知識を広く持つことを重視して研究指導を行います。
小井土 守敏 教授
  • 研究指導担当
専門分野 中世文学
研究内容 日本古典文学としての中世文学のうち、散文作品を対象として研究指導を行います。中心となるのは、『平家物語』等に代表される「軍記文学」です。また、軍記文学の生成に大きく関わる「説話文学」、随筆・記録類をも研究対象とします。時代の転換期に誕生するこれらの文学作品のありようや、その創作主体を含めた生成の場、作品の流伝の過程にかんする分析・研究指導を行います。
桜井 宏徳 教授
専門分野 中古文学
研究内容 物語・日記・和歌など、平安時代の仮名文学を主に研究しています。
現在の主な研究テーマは下記の通りです。
① 歴史物語(『栄花物語』『大鏡』など)
② 和歌文学(三代集の時代から院政期にかけての勅撰集・私家集・歌合など)
③ 中世王朝物語(『浅茅が露』など)
④ 近世歴史物語『月のゆくへ』『池の藻屑』の注釈(共同研究)
方法論に自覚的であること、時代やジャンルを越える広い視野を持つことを重視して研究指導を行います。
内藤 千珠子 教授
  • 研究指導担当
専門分野 近代・現代文学
研究内容 近代・現代文学研究、文芸批評。近現代の言説体系における物語の構造を、ジェンダー、民族、階級、セクシュアリティといった観点から検証・考察する。ジェンダー論、セクシュアリティ研究、メディア研究、カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアル研究などを念頭に、方法論的な観点を意識したテクスト批評についての研究指導を行う。
君嶋 亜紀 教授
  • 研究指導担当
専門分野 中世文学
研究内容 中世文学のうち、主として院政期から鎌倉・南北朝期の和歌文学。武士が台頭し動乱や政変の相次いだ世に、王朝以来貴族文化の中心にあった和歌はどのように受け継がれ、また変容していったのか。表現そのものの機制と時代との関わりという視座から、歌語と表現方法、表現意識、歌集の構想について分析している。勅撰集・私家集・定数歌・歌合・歌論・歌壇と歌人等、中世和歌を研究するための視点や方法について研究指導を行う。

英語文学・英語教育専修

IKEDA,KEN 教授
  • 研究指導担当
専門分野 アメリカ文化英語教授法
研究内容 日系アメリカ人の歴史とその映画表象、英語授業の観察と英語授業の談話分析、英語の使用に関する学生の意識。
江連 和章 教授
  • 研究指導担当
専門分野 英語学
研究内容 英語の意味論と語用論の領域について、広義の認知・機能言語学の枠組にて研究をおこないます。英語という個別言語を、他言語との比較も交えながら、「(人間のみが有する)言語の本質は何か」というより広範な視点、文脈から究明します。
主な研究テーマ:
  1. 文の形式と意味の対応(事象・デキゴトの構造、述語と項の構造)
  2. 文法・表現法と語用論および談話機能との相互関係 3 意味構造・談話構造の普遍性と文化相対的な変異性
伊東 武彦 教授
  • 研究指導担当
専門分野 英語教育学
研究内容 20世紀後半から、第2言語習得理論、外国語教授理論、評価論、教師論、教材論、外国語教育政策の分野は、急速な発展を遂げている。まず、研究動向を体系的に理解し、最先端の問題意識を共有する。次に、そこから得られる知見を我が国固有の英語教育環境にいかに適用させるべきかの視点を持ち、独自の研究課題を築く。その課題を、文献研究、実証研究、実地調査などにより追求することにより、高度な研究推進能力を身につける。
村上 丘 教授(専攻主任)
  • 研究指導担当
専門分野 英語学
研究内容 最新の論文・文法書を精査し、英語の多様な言語現象に関する種々の主張を批判的に検討する。大容量の電子化された言語資料であるコーパスを活用し、既存の研究成果の問題点を具体的に検出する。言語要素間・文法範疇間の段階性・不確定性について考察を深める。現代言語理論を踏まえ、既存の提案を超克し、記述的に妥当な新しい提案を行う論文作成を指導する。
米塚 真治 教授
  • 研究指導担当
専門分野 アメリカ文学
研究内容 おもに20世紀後半にアメリカで発表された小説を題材として、フィクションという形式がいかなる力と有効性を持つかを追究してきました。同時代の普遍的困難や課題を、縮減せずありのままに、かつ長いスパンのもとに提示しうる能力、というのが暫定的な答えです。アメリカ地域研究・歴史学など隣接諸分野の研究成果も十分に取り込みつつ、現在の日本に生きる人々に対して問題提起をなしうる研究・教育を、常に意識しています。

国際文化専修

李 美淑 准教授
専門分野 メディア研究
ジャーナリズム研究
社会運動(史)
研究内容 これまで女性やマイノリティがマスメディア、ジャーナリズムでどのように描かれ、語られたかを(批判的)言説分析を用いて研究してきました。また、報道番組やドキュメンタリーの制作過程やゲートキーピング過程を分析するため、インタビュー方法も用いてきました。このようにマスメディア、ジャーナリズムの働きのなかで、女性やマイノリティがどのように排除、包摂されるのか、に関する研究とともに、様々なメディアを駆使した市民たちの表現活動や社会運動(史)についても関心をもっています。そのほか、ジャーナリズムの役割に関する国際比較も行っています。
井上 淳 教授
  • 研究指導担当
専門分野 国際政治学
国際政治経済学
EU 研究
研究内容 主としてEU(European Union)の各種政策、貧困削減や紛争予防におけるEU と国連の連携などを研究している。個別の事件に対する研究(ケース・スタディ)よりは、理論や分析枠組と実証とを組み合わせる研究を目指している。
榎本 恵子 准教授
  • 研究指導担当
専門分野 フランス文学、フランス演劇
研究内容 フランス演劇、特に喜劇における古典ラテン喜劇作家プラウトゥスとテレンティウスの受容を、教育論、文献学、翻訳論、演劇論、劇作法、メディアから分析しています。また、「フランスの喜劇の父」と称される17世紀の喜劇作家であり役者であるモリエールを中心に、フランス古典喜劇に浮き彫りにされる政治、社会、価値観の推移を総括的に検証しています。
川村 覚文 准教授
専門分野 メディア文化論
カルチュラル・スタディーズ
研究内容 情動をテーマに、アニメを中心にしたメディア文化や、メディア・ネットワーク内におけるナショナリズムなどについて研究しています。また、メディア・テクノロジーの発展(プラットフォームや AI などを含む)がもたらす、人間存在の変容や、精神のあり方への影響、あるいは資本主義とそれに内在する権力の行末などについても、理論的観点に基づきつつ批判的かつ学際的に研究しています。
銭 国紅 教授
  • 研究指導担当
専門分野 中国と日本を中心とする比較文化・比較思想、トランスナショナル文化論、東アジア研究
研究内容 中日両国の文化と社会の本質特徴と両国の人々の相互認識の比較と究明や、東アジアの文化の再構成と儒教を中心とする伝統文化との関係、東アジアにおける文化交流と文化変容のメカニズムなど、国境を越えて交流する文字・音声・映像に現れる「東アジア文化」の諸相をめぐって、ある一つの学問的視点からだけではなく、学際的(インターディシプリナリー)に分析する。
戸田山 祐 専任講師
専門分野 アメリカ史移民研究
研究内容 アメリカ合衆国とメキシコをおもなフィールドとして、両国のあいだを移動する移民の歴史および移民政策をめぐる両国の外交関係を研究している。また、ラテンアメリカからの移民への対応をめぐる合衆国の国内政治についても研究対象としている。修士課程の演習では、国境を超える人の移動の管理や統制、また移民たちの主体性というテーマに則して受講者が研究を進められるよう、関連文献の精読や資料収集・解読を通じた指導をおこなう。
松田 春香 准教授
専門分野 東アジア国際関係史
韓国・朝鮮近現代史
研究内容 冷戦期の朝鮮半島を中心とする東アジア国際関係史。特に、米軍による韓国軍の形成過程に関して、自衛隊などとの比較を視野に入れながら、米国・韓国・日本の外交・軍事関連文書を用いて研究している。韓国・朝鮮近現代史および東アジア国際関係史の分野で博士論文を執筆するための研究指導を行う。
松村 茂樹 教授
  • 研究指導担当
専門分野 アジア太平洋国際交流論
サーバントリーダーシップ論
研究内容 私の専門は、中国文化論であったが、2015年度の米国ボストン研修以降、米国発の「サーバントリーダーシップ(servant leadership:リーダーとして「ヨコ」のつながりを重視し、他者へ仕える精神)」の研究へ新たに取り組んでいる。
渡邉 顕彦 教授
  • 研究指導担当
専門分野 西洋古典学
研究内容 古代ギリシャ・ローマの歴史・文化・文学・言語の知識を基盤としつつ、その近現代に至るまでの受容を研究します。特に日本や東アジアに関係があること、例えばキリシタン時代日本や近世中国のカトリック宣教活動における古代ギリシャ・ローマ的な要素、あるいは近現代東アジアで受容された古代ギリシャ・ローマ、などの研究調査を歓迎します。