全専攻が一同に会して 院・修論発表会開く

2013年02月23日

大妻女子大学大学院・人間文化研究科「平成24年度修士論文発表会」が千代田キャンパス大学校舎155講義室で2月20日に開かれ、人間生活科学・言語文化学・現代社会研究・臨床心理学全4専攻の2年生24人がおよそ100人の聴衆を前に口頭発表しました=写真。発表題目一覧はこちらをご覧ください。

領域横断的大学院を目指す本学では、異分野の交流を密にして研究の活性化を目的に、千代田・多摩両キャンパスに分かれている4専攻の教員と院生が一堂に会する「研究計画発表会」「修士論文発表会」を、年に各1回開いています。1日で全員が発表するため、今回の修論発表会も1人の持ち時間が質疑応答を含めて12分間と決して長くありませんが、大澤清二研究科長は「要点をコンパクトにまとめて伝えるのもプレゼンテーションの重要な要素の一つ。長丁場になるが、他専攻と接する貴重な機会なので積極的に討論しましょう」と開催のあいさつをして、発表会は午前9時にスタートしました。

学術交流促進を狙って、あえて専攻単位で発表者をまとめないのが本研究科の特徴の一つです。「3DのCGを使ったバレエ教材開発(現代社会専攻)」の次は「保育園への箱庭の導入(臨床心理専攻)」、続いて「大麦が持つメタボリックシンドロームへの効能(人間生活科学専攻)」、その後に「シェイクスピア『テンペスト』研究(言語文化専攻)」と多種多様な発表が連なっていくため、刺激を受けた教員・院生からは、「3Dの特性を生かし、アングルを自由に変えられる教材にしてはどうでしょう」「国による民族性の違いを研究の視点に加えた場合、結果はどう変わると思いますか」といった提案や質問が多数寄せられ、予定時間をオーバーして午後4時30分過ぎに発表会は終了しました。

大妻女子大学人間生活文化研究所の所長も兼ねる大澤研究科長は、「同研究所が発行するオンラインジャーナル『人間生活文化研究』に修士論文全文を掲載して、広く公開したい」と本学における知の蓄積と還元を進める構想も述べています。

修論計画発表会開く 院・人間文化研究科